大企業に在籍しているエンジニアに、もっとチャレンジの機会を持って欲しい

僕は数年前からITベンチャー企業やスタートアップからの相談を受けはじめて、その後、役員やアドバイザーに入って、企業の中の経営課題を解決していく仕事をしていました。

で、全ての会社で必ず言われたことが、「エンジニアが足りない」
ということでした。

情報を集めてみると結局のところ狭いIT業界内で少ないエンジニアの奪い合いをしているような感じで、これはアカンなと思っていました。

そもそもの需給バランスが悪すぎで、新卒の就職活動のところを振り返ると、あたりまえだけど優秀な理系の人はIT業界ではない業界に行く人も多いし、大手志向で大企業にいってしまうので、そこをどうにかしないとまずいなと思いました。

大企業にいったらいったで、3年ぐらいたつと元々賢かった理系の人もなんかぬるま湯みたいなところでアホになってしまうってことを聞いたので、この課題を解決すべく、とにかく

「もともと優秀だったけど、間違って大手企業にいってしまった人を、頭悪くなる前にIT業界やベンチャー業界にきてもらおう」

と強く思いました。

いろいろ聞いてみると大手企業に行った人は仕事中にネットみたりもできないので、普段ほとんど情報収集できず、外部のことがほとんどわからないという感じのようでした。

まずは認知してもらおうってことで、
「20代限定の大企業エンジニアとベンチャーエンジニアの交流飲み会」を定期的に企画しました。

ベンチャー側は上場準備企業のCTOや現場エンジニアに来てもらい、大企業側はIBM、富士通、TISなどの大手SIerや楽天、グリーといった大手IT企業の若手も参加していました。

不定期に飲み会をし、facebookグループを作ったりしてワイワイしていく中で(「優秀なエンジニアはベンチャーに行くべきでしょの会」)、その中の一人、当時楽天にいた村田くんが楽天に在籍しながら外部の人とプロダクトを作ったりしているというのを聞いて、「じゃあ、俺とも何かやってみない?」と誘ってみました。

渋谷のカフェで夜に定期的に打ち合わせして、まずはコンセプトを詰めて「kumonos」という名称を決めました。

最初のプロダクトはお互い業務効率向上系が好きだったことと、当時日本でfacebook利用が増えてきて、仕事で使うことも増えてきそうだったので、facebook上での知人検索「フーズフー」を作りました。

その後、不定期な飲み会に参加していた当時IBMの今井くん、富士通の渡辺くん、篠原くん、シフトの秋元くんも誘って、とりあえず隔週で集まって、プロダクトを作るための打ち合わせをやっていこうということで今に至っています。

関わってきたメンバーは当時みな大企業にいたエンジニアでしたが、これをキッカケ(?)にベンチャーに転職したり、起業したり、小さな変化が起きてきました。

この小さな変化をより大きな変化に出来るように、もっともっと、大企業にいる優秀な人たちに気づいてもらえるようなことをやっていけたらと思っています。

そして今はマネタイズという観点が抜けているので気楽にやっていますが、いつか、ここからお金を生むようなサービスや組織やチームが作り出せたら、それはそれで嬉しいなと考えています。

須田 仁之
複数のベンチャー企業の役員・アドバイザーなど。 専門は「会社を成長させること」事業戦略、経営企画、ファイナンスなど。 2014年12月に関与先の弁護士ドットコムとクラウドワークスの2社が東証マザーズに上場。
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